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灰色と青 ⓒ히첸님

 

ⓒ히첸님


 

 

袖丈が覚束ない夏の終わり
明け方の電車に揺られて思い出した
懐かしいあの風景

 

たくさんの遠回りを繰り返して
同じような街並みがただ通り過ぎた
窓に僕が映ってる

 

君は今も あの頃みたいにいるのだろうか
ひしゃげて曲がった あの自転車で走り回った
馬鹿ばかしい綱渡り 膝に滲んだ血
今はなんだかひどく虚しい

 

どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない 何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う 今も歌う 今も歌う

 

ララララ ララララ ララララ

 

忙しなく街を走るタクシーに
ぼんやりと背負われたまま くしゃみをした
窓の外を眺める
心から震えた あの瞬間に
もう一度 出会えたらいいと強く思う
忘れることはないんだ

 

君は今もあの頃みたいにいるのだろうか
靴を片方 茂みに落として探し回った
「何があろうと僕らはきっと上手くいく」と
無邪気に笑えた 日々を憶えている

 

どれだけ 無様に傷つこうとも
終わらない 毎日に花束を
くだらない 面影を追いかけて
今も歌う 今も歌う 今も歌う

 

ララララ ララララ ララララ

 

朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何故か訳もないのに胸が痛くて
滲む顔 霞む色

 

今更 悲しいと叫ぶには
あまりに全てが遅すぎたかな
もう一度 初めから歩けるなら
すれ違うように 君に会いたい

 

どれだけ背丈が変わろうとも
変わらない 何かがありますように
くだらない面影に励まされ
今も歌う 今も歌う 今も歌う

 

ララララ ララララ ララララ

 

朝日が昇る前の欠けた月を
君もどこかで見ているかな
何もないと笑える朝日がきて
始まりは青い色

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